【12月29日 AFP】(更新・写真追加)クロアチア中部で29日、マグニチュード(M)6.4の強い地震が発生し、首相によると子ども1人を含む7人が死亡したという。複数の建物が倒壊しており、救助隊ががれきをかき分けて生存者の捜索を急いでいる。

 同国で近年最大規模となった今回の地震は、日本時間同日午後8時半ごろ発生。震源は首都ザグレブから南に約50キロ離れたペトリニャ(Petrinja) 近郊で、人口2万人の同町では建物の屋根が崩落し、れんがなどが道路に散乱した。

 現地を訪れたアンドレイ・プレンコビッチ(Andrej Plenkovic)首相は29日遅く、これまでのところ7人の死亡が確認されたが、死者は増える可能性があると述べた。

 ペトリニャの町長によると、崩壊した建物には幼稚園が含まれているが、幸い中に人はいなかったという。町長はラジオで、町は大きく破壊され、死傷者が出ており、大惨事だと述べた。

 揺れはセルビアやスロベニアなどの周辺諸国に加え、オーストリア首都ウィーンでも感じられた。スロベニアは予防措置として、同国とクロアチアが共同所有するクルシュコ(Krsko)原発の運転を停止した。(c)AFP