【12月29日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・シティ(Manchester City)のチーム内で、新型コロナウイルスの陽性反応者が新たに複数人見つかったため、28日に予定されていたエバートン(Everton)とのリーグ戦が延期になった。

 シティは25日にも、DFカイル・ウォーカー(Kyle Walker)とFWガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)にスタッフ2人を加えた計4人が陽性反応を示したと発表していた。

 シティは発表文の中で、「新たに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査を行った結果、すでにクリスマスに報告されていた4人に加え、クラブ内で新たな陽性反応者が複数人確認された」とし、「確かな医学的指示に基づき、プレミアリーグは両クラブと協議した上でこの一戦の延期を決定した」と記した。

 プレミアリーグの規則では、感染者がいるクラブでプレー可能なトップチーム選手が14人未満にならない限り、試合が延期されることはないが、リーグ側は医学的忠告に基づく予防措置として、この日の試合が延期されたとしている。

 グディソン・パーク(Goodison Park)での一戦は、今節の試合の中では唯一観客を入れた状態での開催が予定されていた。

 リバプール市は新型ウイルスの警戒レベルが2番目に高い「ティア2」に分類されており、エバートンとリバプール(Liverpool FC)のホームゲームでは2000人までの入場が許可されている。この日のシティ戦に勝利すれば、エバートンは首位リバプールと勝ち点で並ぶことができた。

 シティの練習施設は「無期限」で閉鎖されることになり、再開可能になるまで、選手とスタッフの検査がさらに行われる。

 来月3日にチェルシー(Chelsea)とのアウェーゲームを控えているシティは、同6日にフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2020-21)の準決勝でマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)と対戦する予定となっている。

 リーグ戦に加えて三つのカップ戦全てで勝ち残っており、昨シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)で準々決勝に進出したため今季のリーグ戦の開幕が1週間遅れたシティは、すでに過密日程に直面している。

 昨シーズンが6月に再開されてから、新型コロナウイルスを理由にプレミアの試合が延期になるのは今回が2度目。ニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)の練習施設での流行を受け、今月初めに予定されていた同チームとアストン・ビラ(Aston Villa)の試合開催が見合わされていた。(c)AFP/Kieran CANNING