【12月28日 AFP】人気漫画が原作の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(Demon Slayer The Movie: Mugen Train)』の興行収入が324億円を突破し、歴代1位となった。配給会社のアニプレックス(Aniplex)が28日、発表した。これまで首位だったスタジオジブリ(Studio Ghibli)の『千と千尋の神隠し(Spirited Away)』が抜かれるのは約20年ぶり。

「鬼滅の刃」シリーズは、家族を鬼に殺されたことで人生が一変し、鬼を討つ旅に出る竈門炭治郎(Tanjiro Kamado)の物語。アニプレックスの広報担当者によると、10月の公開日からの観客動員数は2400万人を超えた。

 これまで首位を維持してきた2001年公開の『千と千尋の神隠し』の興収は、今夏のリバイバル上映分を含めて約317億円だった。

 新型コロナウイルスの流行により、世界中で劇場や公開映画が大きく影響を受け、日本も経済不安に見舞われる中、『鬼滅の刃』は異例のヒットとなった。

 ある調査では、シリーズ全体の経済効果が日本国内だけで2700億円に上ると試算されている。

 映画はアジア諸国で上映されており、来年には欧米でも公開が予定されている。(c)AFP