【12月28日 AFP】20NFLは27日、第16週の試合が行われ、前年王者カンザスシティ・チーフス(Kansas City Chiefs)はQBパトリック・マホームズ(Patrick Mahomes)の活躍もあって17-14でアトランタ・ファルコンズ(Atlanta Falcons)から逆転勝利を収め、アメリカン・カンファレンス(AFC)の第1シードを獲得した。

 2本のタッチダウンパスを含め、44本中24本のパスを成功させたマホームズは278ヤードを獲得。第4クオーター残り2分ほどの場面で、デマーカス・ロビンソン(Demarcus Robinson)にこの日2本目となる25ヤードのタッチダウンパスを通し、チーフスはこれで逆転した。

 ファルコンズは残り時間わずかのところで、韓国人のク・ヨンフェ(Young-Hoe Koo)が39ヤードの距離からフィールドゴールを狙うも、これは右にそれ、チーフスのAFC第1シードが確定した。チーフスはプレーオフ初戦が免除になるほか、全ての試合を本拠地で戦うことができる。

 今週を含めて残り2試合となる中、黒星を喫したインディアナポリス・コルツ(Indianapolis Colts)やワシントン・フットボールチーム(Washington Football Team)、ロサンゼルス・ラムズ(Los Angeles Rams)、そして新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により主力を欠いたクリーブランド・ブラウンズ(Cleveland Browns)は、プレーオフ進出への希望が危くなる苦悩の週末となった。

 ピッツバーグ・スティーラーズ(Pittsburgh Steelers)は、終盤の得点でコルツを28-24で下し、本拠地でAFC北地区の優勝を決定。シアトル・シーホークス(Seattle Seahawks)はラムズを20-9で退けてナショナル・カンファレンス(NFC)西地区の優勝を果たしが、ワシントンは本拠地でカロライナ・パンサーズ(Carolina Panthers)に13-20で敗れたため、同東地区制覇はお預けとなった。

 スティーラーズに敗れたコルツは、プレーオフ進出の3枠を争うブラウンズやボルティモア・レイヴンズ(Baltimore Ravens)、タイタンズ、マイアミ・ドルフィンズ(Miami Dolphins)と10勝5敗で並んだが、最終週で勝ち上がりを決められるかどうかは他会場の結果次第となる。

 寒さと雪の中で行われた一戦でグリーンベイ・パッカーズ(Green Bay Packers)は、QBアーロン・ロジャース(Aaron Rodgers)が4本のタッチダウンを通して40-14でテネシー・タイタンズ(Tennessee Titans)を下し、NFCの第1シード争いでトップを守った。一方敗れたタイタンズは、AFC南地区のタイトルとプレーオフ出場権の獲得に待ったがかけられた。

 一方、ニューヨーク・ジェッツ(New York Jets)がブラウンズに23-16で勝利して2勝13敗としたため、リーグ最下位が確定した1勝14敗のジャクソンビル・ジャガーズ(Jacksonville Jaguars)は、来年のドラフトで最初に指名権が与えられることになった。

 2002年シーズンを最後にプレーオフ進出のないブラウンズは、レシーバー4人とラインバッカー2人が新型コロナウイルスの検査や濃厚接触のため欠場すると、一時は3-20とジェッツに大きくリードされた。その後点差を詰めたものの、終了間際にボールをファンブルし、逆転の芽が摘まれた。

 残る七つのプレーオフ出場権は、レギュラーシーズン最後の第17週に決まる。(c)AFP