【12月27日 AFP】米テネシー州ナッシュビル(Nashville)中心部で25日朝に起きた大爆発で、当局は26日、同都市圏のアンティオック(Antioch)で家宅捜索を行った。この爆発で少なくとも3人が負傷し建物約40棟が被害を受けた。

 米メディアは、63歳の人物が「参考人」として浮上していると報道。家宅捜索された家の近隣住民が、以前この家の前にナッシュビルで爆発した車に似たキャンピングカーが止まっているのを目撃していたと報じられている。

 今のところこの爆発で逮捕された人はいないが、連邦捜査局(FBI)の担当者は、家宅捜索された家の前で地元紙テネシアン(The Tennessean)の取材に応じ、「捜査の過程で情報が明らかになり、この住所に行き着いた」と述べた。

 当局は別の記者会見で、事件の詳細を明かしたり、「参考人」に関する報道について説明したりすることは拒否した。

 爆発当時に道路にはほとんど人影がなく、建物約40棟が被害を受け、少なくとも3人が負傷した。死者は確認されていないが、当局は現場で発見された体の組織が人間のものである可能性があるとして捜査を進めている。

 爆発したキャンピングカーは電話会社AT&Tの建物の前に駐車していたため、テネシー州のほか、アラバマ州やケンタッキー州の一部で通信サービスに障害が生じた。

 テネシー州のビル・リー(Bill Lee)知事は26日、ツイッター(Twitter)の投稿で、「被害は衝撃的で、住民が一人も死亡しなかったのは奇跡だ」と述べた。(c)AFP