【12月26日 AFP】米アリゾナ州からカナダ・モントリオールに向け乗員3人を乗せて飛行中だったエア・カナダ(Air Canada)のボーイング(Boeing)737MAX8型機が、エンジントラブルにより同州トゥーソン(Tucson)に行き先を変更して着陸していたことが分かった。エア・カナダが25日、明らかにした。

 エア・カナダは、同航空機の操縦士が22日の離陸直後、「エンジンの異常通知を受け取り、こうした状況下での標準操作手順に従ってエンジンの停止を決断した」とフランス語で発表。

 エア・カナダは、「航空機は行き先をトゥーソンに変更して正常に着陸」し、同機は今もトゥーソンにあるとしているが、トラブルの詳細は明らかにしていない。トラブルが発生したのは、客を乗せずに機体を移動させるための回航便だった。

 同機の緊急着陸について最初に報じたベルギーの航空情報サイト「Aviation24.be」によると、左エンジンの油圧低下がトラブルの原因だという。

 2度の墜落事故で計346人の死者を出し、運航が停止されていたボーイング737MAX型機について、カナダ政府は今月中旬、設計変更を承認したと発表。

 カナダの航空会社、エア・カナダ、ウエストジェット航空(WestJet)、サンウィング航空(Sunwing Airlines)が737MAX型機を購入しているが、同型機のカナダ領空での商用飛行はまだ認められていない。(c)AFP