【12月26日 AFP】フィギュアスケートの全日本選手権(Japan Figure Skating Championships 2020)は25日、長野で男子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、五輪2連覇を達成した羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が103.53点で首位発進した。

 2位にはグランプリ(GP)シリーズ初出場となった先月のNHK杯(NHK Trophy 2020)で優勝した17歳の鍵山優真(Yuma Kagiyama)、3位には平昌冬季五輪の銀メダリストで全日本5連覇を目指している宇野昌磨(Shoma Uno)が続いた。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が発生している中、ぜんそく持ちであることから健康面のリスクが高すぎるとして今季のGPシリーズを欠場していた羽生は、これが2月以来の実戦となった。

 この日は金色のスタッズがきらめく黒の衣装に身を包み、英ポップ歌手ロビー・ウィリアムス(Robbie Williams)の楽曲「レット・ミー・エンターテイン・ユー(Let Me Entertain You)」に乗せた新プログラムで優雅な滑りを披露。自信あふれる演技で再び歩みを始めた。

 羽生が2015年以来の優勝を目指す今年の全日本は、来春にスウェーデンの首都ストックホルムで開催される世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2021)の代表選考会も兼ねている。(c)AFP/Andrew MCKIRDY