【12月25日 People’s Daily】12月9日、世界のMOOC(公開オンライン講座)大会で、国際宇宙航行アカデミーの会員でもある北京理工大学(Beijing Institute of Technology)の鄭玉林(Zheng Yulin)教授が時空を超えたバーチャルリアリティー実験授業を開講した。韓国の又松大学(Woosong University)の学生や雲南大学(Yunnan University)の学生、北京市大興区旧宮鎮の老人養護施設に入居している高齢者がオンライン・オフラインでゲスト参加し、共に学び、協力して実験に取り組み、素晴らしい授業となった。

 9日から11日まで、世界MOOC大会が清華大学(Tsinghua University)で開かれた。会議は「学習革命と高等教育の変革」がテーマであった。MOOCをテーマとした国際会議は、MOOCが歩みだしてから初めての開催である。期間中、清華大学は「世界MOOC連盟」の設立を提言し、14の国にある20の国際的名門大学とMOOCプラットフォームから積極的な応答を得た。

 2012年にMOOCは世界中で始められ、2013年には中国で最初のMOOC授業が始まった。2017年より数えて、中国教育省は合計1875のオンライン課程、728のバーチャルリアリティー実験教育課程、868のオンライン・オフライン併用型課程を選択認定し、その中には国家認定一流課程も含まれる。MOOCの建設・利用の発展は社会の規範となり、また社会を動かす作用をもたらしている。

 2020年初頭、新型コロナウイルスの感染が広まり、各地の学校は休校を余儀なくされたものの、オンライン授業を駆使して学習自体は続けることができた。休校期間中、中国のすべての普通科高等教育機関は全面的にオンライン授業を実施し、108万の教師が110万の課程を開講し、合計1719万回の授業を行った。オンライン学習に参加した大学生は2259万人にのぼり、のべ人数は合計35億人となった。

 データが示すところによれば、目下中国のオンラインMOOCの数は3万4000コース、学習人口はのべ5億4000万人、学生でMOOCを用いて単位を取得した者はのべ1億5000万人となった。MOOCの数や学習規模は世界一となり、カリキュラムの構築量と利用の規模もトップに躍り出た。

「中国の教育はすでに質の高い発展への新しい段階に突入しています。MOOCとオンライン教育の強みを発揮することは、ノウハウの構築をさらに生き生きとしたものにし、教育資源をさらに豊かにし、学習の利便性を高めて全国民が生涯学習を行うシステムをつくるのに役立ちます。全ての人々が存分に学び、いつでもどこでも学べるようになるのです」と、中国教育相の陳宝生(Chen Baosheng)氏は語った。(c)People’s Daily/AFPBB News