【12月25日 AFP】フランス・リーグ1の王者パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)がトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督をすでに解任し、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)前監督のマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)氏が後任に就く見通しだと、複数メディアが24日に報じた。

 仏スポーツ日刊紙レキップ(L’Equipe)や仏ラジオ・モンテカルロ(RMC)、独紙ビルト(Bild)などがクリスマスイブに衝撃の解任を伝える中、PSG側はAFPの取材に対してコメントを控えた。

 一方でPSGのFWキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)は、インスタグラム(Instagram)でトゥヘル監督に別れのメッセージを投稿し、「残念ながらサッカーの法則だ。だがここでのあなたの時間を忘れる人はいない」とコメントし、感謝を伝えた。

 47歳のトゥヘル監督は2018年に2年契約でPSGに加わり、昨シーズンはチームを欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)決勝に導いた。今季も負傷者や出場停止、新型コロナウイルスの感染者に悩まされながら、チャンピオンズリーグではFCバルセロナ(FC Barcelona)との決勝トーナメント1回戦に駒を進めている。

 トゥヘル監督の契約は半年残っているが、年明けにPSGのベンチにいるのはポチェッティーノ氏になるとRMCは伝えている。現役時代にPSGで2年半を過ごした同氏は、ウインターブレーク明けの来年1月3日に最初のトレーニングに臨む可能性がある。

 2001年から2003年にかけ、PSGのCBとして高い人気を誇ったアルゼンチン出身のポチェッティーノ氏は、トッテナムを初のチャンピオンズリーグ決勝に導いた半年後の2019年11月に解任された。スパーズ(Spurs、トッテナムの愛称)での5年半ではタイトルこそ獲得できなかったが、チームの流れを一変させた。(c)AFP