【12月25日 AFP】ドイツは24日、英国で猛威を振るっている新型コロナウイルスの変異種がドイツ国内で初めて確認されたと発表した。英ロンドンから航空機でドイツに入国した女性が、変異種に感染していることが検査で明らかになった。

 ドイツ南部バーデン・ビュルテンベルク(Baden-Wuerttemberg)州保健当局は「これはドイツで初めて確認された(変異種)感染例だ」と発表した。

 感染が確認された女性は20日、英ロンドンのヒースロー空港(Heathrow Airport)から独フランクフルト空港(Frankfurt Airport)に到着。到着時に空港で受けた検査で新型ウイルス陽性が判明し、親族が運転する車で自宅に移動し、隔離している。女性はこの翌日に軽い症状が出始め、再度受けた検査でも陽性反応が示された。検査で採取したこの女性の検体サンプルは専門の機関に送られ、より詳細な分析にかけられた。同州保健当局によると、この機関で24日、ウイルス変異種B.1.1.7が検出された。

 英国で変異種が確認されたことを受け、ドイツは英国からの航空機の到着を禁止。22日に禁止期間を来月6日まで延長していた。英当局は変異種について、従来型よりも感染力が強いと述べている。(c)AFP