【12月25日 Xinhua News】中国チベット自治区(Tibet Autonomous Region)衛生健康委員会によると、2019年の同自治区の平均寿命は70・6歳で、チベットが平和解放された1951年の35・5歳から大きく伸びた。2012~19年の7年間では、平均寿命が2・4年延びた。

 19年の同自治区の妊産婦死亡率は10万人当たり63・7人で、16年の109・9人から大幅に低下。乳児死亡率は出生千人当たり8・9人(16年は13・9人)、5歳未満児童死亡率は千人当たり11・4人(同18・7人)で、いずれも改善した。自治区全体で290万人以上を対象としたエキノコックス症のスクリーニング検査も行われ、罹患(りかん)率は0・26%(同1・66%)だった。

 同委員会主任によると、自治区ではここ数年、分級診療(疾患の深刻度に応じて医療機関を分ける)制度の構築を推進しており、これまでに疾患549種類を分類し、市、県、郷、村の各レベルの医療機関が診療する疾患を明確化した。さらに、自治区内の7地級市・地区全てに地域医療連合体が設立され、各レベルの地域医療連合体は79組織となった。

 同自治区ではこれまでに164カ所の診療科が重点的に設置され、心血管内科や産婦人科、小児科など、地域性を備え、人々の診療ニーズに合った診療科も101カ所設けられた。自治区人民医院と7地級市・地区の人民医院を中心とした同自治区の医療体系は現在、発展の黄金期を迎えている。(c)Xinhua News/AFPBB News