【12月24日 People’s Daily】中国国家統計局はこのほど、10月の主な経済指標を発表、外食産業の売り上げは4372億元(約6兆9000億円)だった。前年同月比では0.8%増で、増加率は今年初めてプラスになった。外食産業の回復、そして消費市場の回復は、中国経済の粘り強さ、旺盛な活力を示しており、中国経済が安定を保ちながら長期的に発展していることを浮き彫りにした。

 第13次5か年計画(2016~2020年)が終わり、第14次5か年計画(2021~2025年)が始まろうとしている。中国は新たな発展段階に入る。新たな発展段階でも、長期的に発展するという中国経済の基本的傾向は変わらず、経済が質の高い発展を遂げられるよう確固とした基盤をつくることになる。

 中国は大国であり、大国の強みは態勢を立て直してリスクに対応できることだ。新型コロナウイルス感染症の流行に直面したが、中国経済は試練に耐え、中国は新型コロナ流行後に成長を回復した初の主要経済体となった。これにより防疫と経済回復の両方で世界の先頭に立ち、強大な回復力と旺盛な活力を示した。中国経済は潜在力が大きく、粘り強く、態勢立て直しの余地が大きいことも示された。

 中国は、世界最大で最も潜在力のある市場を擁している。これこそ、われわれが経済発展を推し進め、外部のリスクに耐えるための根本的なよりどころだ。70数年間の、とりわけ改革・開放以来の発展により、中国はすでに世界第2の経済体となった。製造業ではトップ、モノの貿易でもトップ、商品の消費では第2位、外資の流入も第2位、外貨準備ではトップ。中国経済の規模が大きいこと、そして多種多様な品物が生産されていることから、中国の長期、安定的発展は外部からの衝撃によって動揺しにくくなっている。

 中国は依然として成長期にあり、発展の原動力は強力だ。中国は現在、新たな工業化、情報化、都市化、農業現代化が同時に進行しており、14億人余りの消費市場を抱えている。発展の不均衡、不十分といった問題を解決する過程で生まれる需要は巨大で持続する。このような大きな消費の潜在力、そして技術革新の潜在力が経済の持続的成長にとって強い原動力となる。

 歴史を振り返れば、中国経済は厳しい情勢の中で発展してきた。難題に対応しながら、成長してきたのだ。新たな発展段階でも、力を蓄え、自信をもち、勢いに乗って前途を切り開けば、中国経済は終始、活力が満ち、勢いよく前進するだろう。(c)People’s Daily/AFPBB News