【12月24日 AFP】フランス中部ピュイドドーム(Puy-de-Dome)県サンジュスト(Saint-Just)近郊で23日、通報を受けて駆け付けた憲兵隊員らが男(48)に撃たれ、3人が死亡、1人が負傷した。当局が発表した。容疑者は後に、死亡しているのが見つかった。

 フランスの憲兵隊は、警察組織の一つ。隊員らはドメスティックバイオレンス(DV)の通報を受け、真夜中すぎに出動。女性を保護しようとしたところだった。

 子どもの親権をめぐり問題を起こした人物として当局が把握していたこの男は、憲兵隊員1人を射殺し、もう1人を負傷させた後、家に火を付けた。その後、出動した憲兵隊員さらに2人を射殺し、男は現場から逃走していた。

 ジェラルド・ダルマナン(Gerald Darmanin)内相は23日午前、男が死亡しているのが見つかったと発表。ただ遺体発見時の状況には触れなかった。内務省筋によると、自殺とみられるという。

 同省によると、亡くなった憲兵隊員の年齢は21歳、37歳、45歳だった。

 エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は「われわれを守るために、当局者らは自らの命を危険にさらして任務に当たっている。われわれの英雄だ」とツイッター(Twitter)に投稿し、亡くなった3人に哀悼の意を表した。

 映像前半は煙が上がる事件現場の住宅、23日撮影。後半は亡くなった3人の憲兵隊員、国家憲兵隊が23日公開。(c)AFP