25年に高齢者500万人、積極的対策進める北京市
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【12月24日 Xinhua News】中国北京市高齢者協会の孫立国(Sun Liguo)副会長はこのほど、第14次5カ年計画(2021~25年)期間中に北京市の高齢者(注)人口が100万人増加するとの見通しを明らかにした。2025年には高齢者が500万人に達し、同市は中度の高齢化時代に突入するという。
同協会のデータによると、2019年末時点で同市の常住高齢者人口は371万3千人で、常住人口全体の17・2%を占めた。同市の戸籍を持つ高齢者人口は367万7千人で戸籍人口全体の26・4%を占めた。20年11月時点で、同市では544カ所の高齢者ケア施設が運営され、ベッド数は10万7千床となっている。また累計253カ所の「高齢者に優しい」医療機関が設置されている。
孫氏によると、過去5年間で同市は多層的な年金保険制度を整備し、都市従業員基本年金は1人当たり毎月3573元(1元=約16円)から22・2%増の4365元に、都市・農村住民基本年金は1人当たり毎月566元から46・6%増の830元になったという。
同市ではまた、より包括的な社会年金保障制度の構築も進めている。2020年11月時点で、同市で運営されている高齢者施設は544カ所で、うち高齢者ケアセンターは235カ所、ベッド数は10万7千床だった。高齢者サービスステーションは1005カ所建設された。社区(コミュニティー)の高齢者サービスステーションは、障害者、認知症患者、一人暮らし、高齢者の多様なニーズに対応している。
注:中国では60歳以上が高齢者と定義しており、世界保健機関(WHO)の65歳とは異なる。(c)Xinhua News/AFPBB News