【12月23日 AFP】ボクシング、世界ヘビー級王者のアンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)が、母国のボクシングジムに多額の寄付を行った。ジョシュアは、新型コロナウイルスの感染拡大で多くのジムが閉鎖に追い込まれることを心配している。

 英国では、多くのアマチュアジムがロックダウン(都市封鎖)期間中の一時休業を強いられており、アマチュア時代の2012年にロンドン五輪で金メダルを獲得したジョシュアは、閉鎖が恒久的なものになれば、多くのアマチュアボクサーが引退を強いられるのではないかと恐れている。

 ジョシュアの他にも、プロモーターのエディー・ハーン(Eddie Hearn)氏や元2階級王者のカール・フランプトン(Carl Frampton、英国)も同様の懸念を示していた。

 イングランドとウェールズ、スコットランドの連盟を通じて寄付を行ったジョシュアは、「ボクシングは肉体的にも、精神的にも自分を形作ってくれた」とし、「ボクシングと、所属したアマチュアジムを軸に生まれたファミリーがなかったら、僕の人生が全く違ったものになっていたのは間違いない」と話した。

 今月12日にはクブラト・プレフ(Kubrat Pulev、ブルガリア)を下し、タイトル防衛を果たしたジョシュアはまた、「このスポーツは多くのものをくれたから、草の根のジムが困っていることをみんなに知ってもらいたいし、そのためにできることはなんでもしたい。支援をしなければ、地域の拠点と明日のスターの芽が失われてしまう」と続けた。(c)AFP