【12月23日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は22日、議会を通過した約9000億ドル(約93兆円)規模の追加景気対策法案を「不名誉」と呼び、国民への直接給付金を3倍以上に増額するなどの修正を求めた。

 トランプ氏は法案について、明確に署名しないとは述べなかったが、現行のままでは受け入れない意向を示した。

 ツイッター(Twitter)に投稿した動画の中でトランプ氏は、「まったくもって不名誉だ」と述べ、「私は議会にこの法案を修正して、とんでもなく安い(給付金)600ドル(約6万円)を2000ドル(約21万円)、またはカップル1組当たり4000ドル(約41万円)に増額するよう議会に求める。この法案から無駄で不要な項目を直ちに削除し、妥当な法案を私に送るよう求める」と述べた。

 失業給付の期限切れが迫った数百万人の失業者を救い、新たな現金給付も実現するはずの法案の成立が遅れれば、深刻な影響が出る恐れがある。法案には小規模事業者への政府補助金の増額や、賃貸住宅からの立ち退きに直面している家庭への家賃補助の実施も定められている。(c)AFP