【12月23日 Xinhua News】中国の王毅(Wang Yi)国務委員兼外交部長は21日、テレビ会議方式で開かれたイラン核問題をめぐる外相会議に出席した。会議は欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表が主宰し、イランのザリフ、ロシアのラブロフ、フランスのルドリアン、ドイツのマース、英国のラーブ各外相が出席した。

 王毅氏は会議で、イラン核問題をめぐる情勢が現在、再び瀬戸際に差し掛かっていると指摘。バイデン米次期大統領はイラン核合意に復帰する意向を示しているが、米国のイランへの圧力はこれまでに増して強くなっていると述べ、全面合意は正しい軌道に戻る好機にあるが、これまでになかったリスクと課題にも直面しているとの考えを示した。

 王毅氏は中国の見解として①全面合意を揺るぎなく守る②米国に早期合意復帰を促す。米国は無条件で復帰し、イランと第三国の実体・個人に対する制裁を解除する③合意履行での紛争を公平かつ客観的に解決する④地域の安全保障問題を適切に処理する。湾岸地域で多国間対話プラットフォームを構築して包括的な対話プロセスを開始し、地域安全保障問題について難易度の低いものから高いものへと絶えず共通認識を結集していく──の4点を表明した。(c)Xinhua News/AFPBB News