【12月22日 AFP】中国の新型運搬ロケット「長征8号(Long March-8)」が22日、初飛行を果たしたと、宇宙開発機関が発表した。中国は再利用可能な打ち上げ機を展開していくという戦略を掲げており、その第一段階となった。

「長征8号」シリーズは、中国による再利用可能なロケット開発計画の一部。これにより関連予算が削減され、商用打ち上げサービスへの道が開かれる可能性がある。

 米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)の再利用可能な「ファルコン(Falcon)」シリーズに似ているが、中国側の2018年の説明では、自国の打ち上げ機には異なる技術が用いられるとしていた。

 新たな中型運搬ロケットは日本時間午後1時37分、南部の海南(Hainan)島にある文昌衛星発射センター(Wenchang Space Center)から打ち上げられ、予定通り衛星5基を軌道に投入した。

 ロケットは全長50.3メートル、離陸重量は356トンで、中国国家航天局(CNSA)は「打ち上げ機の改良を加速させるのに非常に重要」な位置付けとの認識を示した。

 中国は自国の卓越した技術と科学計画の発展の証しとなる宇宙開発計画に、巨額の投資を行ってきている。(c)AFP