【12月25日 Xinhua News】中国河南省(Henan)洛陽市(Luoyang)文物考古研究院は、同市を流れる黄河の孟津県(Mengjin)会盟鎮(Huimeng)区間の南側河道で18日、漢代の墓葬群を発見したと明らかにした。これまでに百基余り見つかっている。

 墓葬群は会盟鎮李家荘村銀灘付近にある。もともとは黄河南岸の台地だったが、今夏の増水で約300メートル浸食され、渇水期に水位が下降すると墓が水面に露出した。

 同研究院の関係責任者によると、これまでの調査で、一部の墓が空心磚(くうしんせん、空洞れんが)や小磚(しょうせん、小型れんが)で築かれているのが判明した。これらの墓は形状や建材が典型的な漢代の墓葬の特徴を持つことから、漢代のものとほぼ断定できるという。

 同研究院は、墓葬群を発見すると直ちに警備員を派遣し現場を保全。考古学研究者らによる緊急発掘調査の準備も始まり、現在は周辺地域と上・下流地域の考古学調査・探査計画の立案作業が進められている。(c)Xinhua News/AFPBB News