【12月22日 AFP】米大リーグ(MLB)、ワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)の2019年ワールドシリーズ制覇に貢献したハウイー・ケンドリック(Howie Kendrick)二塁手が21日、15年間の現役生活から引退すると表明した。

 今シーズン終了後にフリーエージェント(FA)となっていた37歳のケンドリックは、自身のインスタグラム(Instagram)アカウントで、「ベースボールの競技から引退すると決意した」「この32年間の旅路で野球が教えてくれた、人生におけるたくさんの教訓に生涯感謝するだろう」と投稿した。

 ケンドリックはロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels、当時のアナハイム・エンゼルス<Anaheim Angels>)でキャリアを開始すると、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)とフィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)を渡り歩き、17年にナショナルズに加入。

 SNSではこれまで所属したチームに感謝した後、最後にナショナルズへの敬意を表し、「最愛のナショナルズ、自分をチームの一員に受け入れてくれてありがとう」と記すと、「まるでキャリアを通じてナショナルズにいたような気持ちだ。このワイルドで、とても苦しくて、クレイジーな時間を過ごした2019年は、キャリアで学んだことのまさに集大成になった。そしてわれわれは全員でワールドチャンピオンになった」と書き込んだ。

 同シーズンのナ・リーグ優勝決定シリーズで最優秀選手(MVP)に選出されたケンドリックは、激闘の末にナショナルズが優勝を果たしたワールドシリーズで活躍したスター選手の一人だった。そのプレーオフの中でケンドリックは、ドジャースとの地区シリーズ第5戦で放った満塁本塁打と、ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)とのワールドシリーズ第7戦で放った勝ち越しアーチという記憶に残るプレーを見せた。(c)AFP