【12月22日 AFP】女子テニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は、2021年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2021)が終了する2週間後の9月26日に40歳の誕生日を迎える中で、マーガレット・コート(Margaret Court)氏に並ぶ四大大会(グランドスラム)のシングルス最多勝利記録24勝目を再び目指す。

 セレーナがメジャー大会を制したのは、妊娠期間中に出場した2017年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)が最後となっている。それから何度も惜しいところまで勝ち進んだものの、到達した4大会の決勝ではすべて敗れて快挙には届いていない。

 直近の優勝はウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)が通算7度目のタイトル獲得を果たした2016年、全米オープンが2014年、そして全仏オープン(French Open)が2015年となっている。

 2020年のグランドスラムでの成績は浮き沈みが激しく、全豪オープンが3回戦敗退、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)はアキレス腱(けん)のけがにより2回戦で棄権、そして全米オープンは準決勝止まりとなったセレーナは、「まだ強さを維持しているし、かなり惜しいところまでいっているから、もう少しで達成できるという手応えがある。それが前進し続ける励みになっている」と仏パリで話した。

 1998年にツアーデビューを飾り、世界ランキングでかつてトップに君臨したセレーナが、グランドスラムで決勝進出を逃したのは2006年以来となり、最終ランキングも11位に終わった。そうした中で、プロのキャリアから身を引く決心をしても、そのレガシーが損なわれることはないとライバルたちは話している。

 現世界ランク5位のエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)は、「彼女は偉大なチャンピオン」だとすると、「他の言葉で表現するのはとても難しい。なぜなら、対戦するときはいつだってとても光栄なことだから」と語った。(c)AFP/Dave JAMES