複雑に機能する時計のムーブメントは、もはや小宇宙といっても過言ではない。スーパースポーツカーにとってエンジンが大切なように、時計選びもエンジン=ムーブメントがキモなのだ!

CHOPARD(ショパール)/アルパイン イーグル XL クロノ
8本のビスを配したベゼルや、ケース一体型のブレスレットなどに1970年代末の「サンモリッツ」の面影を残しつつ、現代的に洗練された「アルパイン イーグル」は、鷲の目の虹彩を想起させる独特のダイアルも特色。直径44㎜の大型ケースとブレスレットに採用された独自の新素材ルーセント スティール A223にも注目。自動巻きクロノグラフ。60時間パワーリザーブ。100m防水。税別220万円。

特許取得の技術が盛り込まれた「Chopard 03.05-C」は、現在手に入る自動巻きフライバッククロノグラフ・ムーブメントとしては、機能や操作性、精度と品質において最も優れたもののひとつに数えられる傑作。

CHOPARD

スイスの独立系ブランドの中でも自社ムーブメントの開発で名声を確立するのがショパールだ。1990年代にショパールの代名詞となる「L.U.C」を発表して以来、今日までトップレベルの高精度と品質を追求しながら、超薄型の自動巻きモデルから最高峰のコンプリケーションに至るまでを世に送り出してきた。

つねに突き抜けた卓越性を誇るその非凡なムーブメントは、2019年に誕生した新世代のスポーティなラグジュアリーウォッチ「アルパイン イーグル」の第2弾となる最新作「アルパイン イーグル XL クロノ」にも搭載され、メカ好きにとっては見逃せない。

完全自社開発製造の「Chopard 03.05-C」は、COSC認定クロノメーターの高精度に加え、クロノグラフには一度の操作でリセットと再スタートが瞬時に行える高度なフライバック機能が備わり、クロノグラフにとって重要な時間測定機能を極めるために、正確な作動と操作性、エネルギーロスの改善や、クロノグラフ作動時の時計の速度安定などにさまざまな技術が駆使され、特許も3件取得している。

アルプスの山岳美とイーグルの力強さから想を得たというこのモデル。その洗練されたデザインに秘められているのは、まさに最強ムーブメントなのだ。

文=菅原 茂 写真=近藤正一
(ENGINE2021年1月号)