【12月22日 AFP】米ニューヨーク州のアンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)知事は21日、英ブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)か米デルタ航空(Delta Air Lines)の便で英国からニューヨークに来る旅行者について、出発前に新型コロナウイルスの検査を受け、陰性証明書を提示しなければならないと発表した。

 新型ウイルスの変異種が急速に広がっていることへの懸念から、20か国以上が英国発の航空便の乗り入れを停止する中、両社はこの措置に同意した。

 クオモ氏は、「明日からブリティッシュ・エアウェイズは英国発ニューヨーク行きの便の乗客に対し、出発前に新型ウイルス陰性証明書を提示するよう求める」とツイッター(Twitter)に書き込んだ。その後、デルタ航空も同じ措置を取ることに同意したと付け加えた。

 クオモ氏は、英ヴァージンアトランティック航空(Virgin Atlantic Airways)とも、同様の措置について協議していると明らかにした。

 クオモ氏は、春に欧州からの旅行者によって持ち込まれた新型ウイルスがニューヨークで大流行したことに触れ、「この新型ウイルス変異種で、歴史を繰り返してはならない」と述べた。

 さらに、ロシア、インド、スペイン、アルゼンチンなどと同様に英国発の航空便の乗り入れを禁止するよう米政府に求めた。

 専門家らはこれまでのデータに言及し、英国で見つかった変異種は致死率が高かったり、ワクチンの有効性に影響を及ぼしたりするという証拠はないが、感染力は従来よりも最大で70%強い可能性があると指摘している。(c)AFP