【12月23日 AFP】赤い服に白いひげ──私たちが思い浮かべるサンタクロースのイメージは、昔からあったわけではない。現在のサンタクロースが生まれるまでの歴史を、ビデオグラフィックでまとめた。

 サンタクロースには変遷の歴史がある。白ひげと赤い服のサンタの起源は、現在のトルコにあったミラ(Myra)という町の司教・聖ニコラウス(Saint Nicholas)だったとされている。聖ニコラウスは343年の12月6日に死去したとされ、亡きがらは後に伊バリ(Bari)、さらに仏東部へと移された。

 中世には子どもの守護聖人として知られるようになり、悪い子にお仕置きをする神父を連れて12月5日の夜に贈り物を配ると言い伝えられるようになった。

 その伝承は欧州北部と東部で根付き、17世紀にはオランダ人入植者とともに北米へ。オランダ語の“シンタクラース”がサンタクロースになった。

 19世紀にキリストの誕生日12月25日と関連付けられるようになると、司教冠と十字架が帽子とキャンディースティックに変化。恰幅(かっぷく)がよくなり、祭服から赤い衣装に着替えたサンタは、天国からおもちゃ工場のある北極へ引っ越した。

 1931年にコカ・コーラ(Coca-Cola)が広告に起用したことで現代のイメージが定着。現在は仏南西部にあるサンタの事務局が140か国の子ども120万人から届く手紙に返事を書いている。(c)AFP