【12月22日 Xinhua News】中国自動車メーカーの奇瑞汽車と通信機器大手の華為技術(ファーウェイ、Huawei)はこのほど、安徽省(Anhui)蕪湖市(Wuhu)で全面的提携枠組み協定を締結した。クラウドコンピューティング、ビッグデータ、スマートカーソリューションなどの分野で提携し、事業発展を共同で推進する。

 協定によると、両社はスマートカー、第5世代移動通信システム(5G)、ビッグデータの三つの中核分野で提携を行う。スマートカー分野ではインテリジェントコネクテッド、インテリジェントコックピット、車載コンピューティング、自動運転、スマートエネルギー、スマートカー向けクラウドサービスなどの面で協力を展開する。5G分野では5Gの応用シーンを共同で研究し、5Gを活用したV2X(車両とあらゆるものをつなぐ通信技術)や路・車協調システム、自動運転などの面で協力する。ビッグデータ分野では関連インフラ、メモリー、分析、高性能計算、情報化などの面で提携する。

 ファーウェイが手がけるスマートカーソリューションの提携相手には現時点で上海汽車集団、広州汽車集団、長城汽車、北京汽車集団、比亜迪(BYD)など多くの中国自動車メーカーが名を連ねる。自動車および通信業界の国際組織「5Gオートモーティブアソシエーション(5GAA)」やソフトウエアなどの分野ではボーダフォンやノキア、インテル、ダイムラーなどとも協力を行う。

 奇瑞汽車が発表した速報によると、11月の自動車販売台数は前年同月比36・4%増の10万1900台で、販売台数と伸び率は単月としてともにここ数年で最高を記録した。うち国内販売台数は31・7%増の8万8500台、輸出台数は1万3400台と8割近く増加した。(c)Xinhua News/AFPBB News