【12月21日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は20日、ロシア対外情報局(SVR)の創立100周年に合わせてSVR本部を訪問し、同国の「勇敢な」スパイたちを称賛した。

 新型コロナウイルスの流行が始まって以降、多くの時間を首都モスクワ郊外と黒海(Black Sea)沿岸にある公邸で過ごしてきたプーチン氏は、モスクワ南部にあるSVR本部を訪れた。米メディアによれば、SVRは米政府機関にサイバー攻撃を行ったとして、米国から捜査を受けている。

 1991年にソ連国家保安委員会(KGB)の第1総局(First Chief Directorate)を引き継いだSVRは、20日に創立100周年を迎えた。ロシアで12月20日は、連邦保安局(FSB)の局員も含め、情報機関の構成員全員に対して敬意を表する日でもある。

 自身もKGBの元職員であるプーチン氏はSVR本部の前で演説し、「内外の脅威」からロシアを守った「信頼できる勇敢な人々」に謝意を表した。

 同氏は、「法と国益で統治される情報機関の効率的な仕事は、ロシアにとって今までも、そしてこれからも格別に重要であり続ける」と述べた。

 また、SVRがロシアに対する「潜在的な脅威」と対抗し続けることを期待しているとした上で、公の場では珍しく、「分析報告書の質を上げるべきだ」と批判的な指摘も行った。(c)AFP