【12月21日 AFP】過去の人種差別的なツイートにより、一時出場停止となっていたラグビーアルゼンチン代表主将のパブロ・マテーラ(Pablo Matera)が20日、問題の投稿をした当時は「幼稚」だったと話した。

 27歳のマテーラは仏テレビ局カナル・プリュス(Canal Plus)で、2011年から2013年の投稿の頃から自身は「成長した」と述べ、「攻撃されたと感じたり、傷ついたりした人のことを思う。彼らに許しを請いたい」と語った。

「高校の友だちと良くないソーシャルメディアの使い方をしてしまった。とにかく、自分はああいった言葉を信じていないし、いかなる形であれ自分の価値観を表すものではないと人々に伝えたい」

「当時の自分は幼稚で非常に反逆的だった」と振り返り、「母には手を焼かせてしまった。それから多くの時間が過ぎたが、振り返ると人として大きく成長したと思う」と付け加えた。

 今回の騒動は、アルゼンチン代表がオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)から金星を挙げた南半球対抗戦ザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2020)の最中に起きた。

「差別的かつ外国人嫌悪」の投稿を問題視され、チームの中心選手として活躍していたFLマテーラの他、LOギド・ペティ(Guido Petti)とHOサンティアゴ・ソシノ(Santiago Socino)も出場停止処分を科された。

 しかしながら、アルゼンチンラグビー協会(UAR)は問題のツイートを「許されない」と批判したわずか2日後、3選手を支持する他のチームメートがストライキに出る意向だと伝えられる中で処分を解いていた。

 一方で騒動以来、家族の元に多くの「悪意あるメッセージ」が届いているとマテーラは明かし、「そのことに最も苦しんでいる。不本意に彼らを恐ろしい状況に巻き込んでしまった」と語った。

「きょう最も重要なのは自分が過ちを犯したと理解していることだ。許しを請い、前に進みたい」 (c)AFP