【12月21日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)は20日、前日の試合で対戦相手に唾を吐き、退場処分になったマルクス・テュラム(Marcus Thuram)に給料1か月分の罰金を科したことを発表した。徴収した罰金は慈善団体に寄付されるという。

 テュラムは19日の1899ホッフェンハイム(1899 Hoffenheim)戦で、言い争いをしていたホッフェンハイムのステファン・ポシュ(Stefan Posch)の顔に唾を吐き、その場面が映像で確認されて退場になった。

 これについて、ボルシアMGのスポーティング・ディレクター(SD)を務めるマックス・エベール(Max Eberl)氏が「マルクスは処分を受け入れ、また自ら社会活動に従事することも申し出ている」と発表した。独紙ビルト(Bild)によれば、罰金はクラブ史上最高額の15万ユーロ(約1900万円)前後になるという。

 23歳のフランス代表であるテュラムも、自身のインスタグラム(Instagram)アカウントを更新し「きょうは自分らしからぬことをしてしまったが、二度と起こさない」とすると、突発的で意図的なものではなかったとした上で「ステファン・ポシュと相手チーム、チームメート、家族、あれを見た全員に謝罪する」と書き込んだ。

 テュラムには、罰金だけでなくドイツサッカー連盟(DFB)からも長期の出場停止処分が下される可能性がある。

 エベールSDは、この日の朝に「長い話し合い」をしたテュラムは「ひどく落ち込んでいた」と話している。

 テュラムは「言い争いの中で、カッとなってフランス語で何度か汚い言葉を口にし、意図せず唾を吐いてしまった」とのことで、同SDは「反省することのできる立派な振る舞いの人間なのは分かっている」「そういう人物であることに変わりはないし、これからも彼を支えていく」と話した。(c)AFP