容赦なく打ちつけるむち…ロヒンギャ密航船の恐怖と反乱
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ハサンさんとオスマンさんは、一緒に船に乗っていたうちの46人が、暴行や飢え、病気によって死んでいったと話す。男性も女性も子どもも死んでいった。
AFPは2人の証言の詳細を独自に立証できなかったが、同じ船に乗っていた別の人物も個別に同様の出来事を語っている。
AFPはまた、ハサンさんとオスマンさんがこの動画に映っていることを確認した。殴られている男性の集団の中で、2人が身を寄せ合っている姿が捉えられていた。
米飯や水の配給量が少なかったため、飢え死にを恐れた難民らは当初、陸地に上げてくれと頼み続けたとハサンさんは話す。「でも密入国業者らは、黙れ、お前らが行ける所はないと言うだけだった。これ以上その話をしたら殺すぞと言われた」と語る。このままでは全員死んでしまうと思ったという。
「失うものが何もなかった私たちは、船員を襲った。生きるか死ぬかの状況だった…船を陸に着けなければ殺すぞと、密航業者らを脅した」。ハサンさんによると、密航業者らは船に火を付けると脅し返してきたという。
数日後、小型の船が近づいてきて、密航業者らはその船に乗り換えて逃げた。2人だけが残ったが、「上陸できそうな場所に降ろすから反抗するなと言ってきた」。
「数日後、バングラデシュ付近に戻って私たちを降ろすと、彼らは逃げていった」 (c)AFP