【12月21日 AFP】20-21イタリア・セリエAは20日、第13節が各地で行われ、ラファエル・レオン(Rafael Leao)がリーグ史上最速の試合開始6秒でゴールを決めたACミラン(AC Milan)が2-1でサッスオーロ(US Sassuolo)に勝利し、首位を守った。

 2011年以来のリーグ優勝を目指すミランは、キックオフと同時にまっすぐゴールを目指し、ハカン・チャルハノール(Hakan Calhanoglu)のスルーパスを受けたレオンが電光石火のゴールを決めた。これまでのセリエA最速ゴールは、ピアチェンツァ(Piacenza Calcio)のパオロ・ポッジ(Paolo Poggi)が2001年12月のフィオレンティーナ(Fiorentina)戦で決めた開始8秒のゴールだった。

 左ウイングを主戦場とするレオンだが、この日は脚の筋肉系の故障が続くズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)、さらにはアンテ・レビッチ(Ante Rebic)もけがで不在の中、センターフォワードで先発起用されて結果を残した。

 さらにミランは26分、テオ・エルナンデス(Theo Hernandez)の抜け出しからアレクシス・サーレマーカース(Alexis Saelemaekers)が追加点を挙げると、終盤にドメニコ・ベラルディ(Alexis Saelemaekers)に1点を返されたが逃げ切った。

 ミランはこれで、同日スペツィア(Spezia)に勝利したインテル(Inter Milan)と勝ち点1差、前日パルマ(Parma Calcio)に4-0で大勝した王者ユベントス(Juventus)と同4差の首位を守った。敗れたサッスオーロは6位となっている。

 パルマ戦、ジェノア(Genoa CFC)戦とドローが続いた後の白星に、ミランのステファノ・ピオリ(Stefano Pioli)監督は「われわれにはキックオフのパターンが四つか五つある。(レオンのゴールの形は)準備していたものだ」「この試合を取れたのは気持ちの面でも大きい」と話した。

 ホームにスペツィアを迎えたインテルは、2-1で勝利してリーグ戦の連勝を6に伸ばした。後半開始すぐにアクラフ・ハキミ(Achraf Hakimi)のゴールで先制すると、71分には相手のハンドでPKを獲得し、ロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)がリーグ戦11ゴール目となるキックを成功させた。

 アタランタ(Atalanta)は主将のアレハンドロ・ゴメス(Alejandro Gomez)がジャン・ピエロ・ガスペリーニ(Gian Piero Gasperini)監督と衝突して不在の中、ASローマ(AS Roma)に4-1で逆転勝利を収めた。

 開始わずか3分、ヘンリク・ムヒタリアン(Henrikh Mkhitaryan)の折り返しに合わせた主将エディン・ジェコ(Edin Dzeko)のゴールでローマに先制されたが、後半開始からヨシプ・イリチッチ(Josip Ilicic)を投入したのをきっかけに盛り返し、59分にイリチッチのパスからドゥバン・サパタ(Duvan Zapata)が同点ゴールを決めた。

 その10分後には、またしてもイリチッチのクロスからロビン・ゴセンス(Robin Gosens)が逆転ゴールを奪取。3分後の72分には交代出場のルイス・ムリエル(Luis Muriel)が投入直後に3点目を挙げ、最後は85分、イリチッチが見事なドリブル突破から今季リーグ戦初得点を決めた。

 1試合消化の少ないアタランタは、ミランと勝ち点10差の7位に浮上している。ローマは4位となり、ユベントスとの勝ち点差が3に開いた。

 ラツィオ(SS Lazio)とナポリ(SSC Napoli)の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の出場権を争うチーム同士の対戦は、2-0でラツィオに軍配が上がった。チロ・インモービレ(Ciro Immobile)のヘディングシュートで9分に先制すると、相手守備陣のミスから56分にルイス・アルベルト(Luis Alberto)が追加点を挙げた。(c)AFP/Emmeline MOORE