中国通信大手3社、RCSで大規模布石
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【12月21日 Xinhua News】ショートメッセージサービス(SMS)などの後継となるメッセージサービス規格「リッチコミュニケーションサービス(RCS)」が中国で急展開している。対話アプリ「微信(ウィーチャット、WeChat)」の最大のライバルと注目される同サービスには、中国電信集団(チャイナテレコム、China Telecom)、中国移動通信集団(チャイナモバイル、China Mobile)、中国聯合網絡通信集団(チャイナ・ユニコム、China Unicom)の通信大手3社も大規模布石に乗り出している。
RCSは個人ユーザーが実感できる最初の第5世代移動通信システム(5G)の応用の一つになるとみられる。RCSの産業チェーンには主に、電気通信業者、端末製造業者、応用開発企業、業界取引先企業が含まれる。
電気通信業者では、中国の大手3社とも敷設済み通信網の整備の段階に突入している。チャイナモバイルは進展が最も速く、通信網の機能はほぼ商用条件を備えている。チャイナテレコムとチャイナユニコムの歩みはそれよりは遅いが、中興通訊(ZTE)や華為技術(ファーウェイ、Huawei)などの先端RCS機器メーカーの支援を受け、間もなく商用条件を備える見通し。
端末製造業者では、ファーウェイ、ZTE、小米科技(シャオミ、Xiaomi)、栄耀(Honor)、広東欧珀移動通信(OPPO、オッポ)、vivo(ビボ)などの一部機種がすでにRCSに対応している。RCSへの対応は製品やサービスの売れ行きを左右する要因と見なされている。
応用開発企業では、SDK(ソフトウエア開発キット)メーカーと大手サービスプロバイダーがすでに開発に乗り出している。中国信息通信研究院の付国強(Fu Guoqiang)上席エンジニアによると、この2種類の企業は強大な技術力と潤沢な資金を持ち、業界で優位にある。
RCSが本当に成功するには活発なエコシステムによるサポートが不可欠だ。ZTEの王全(Wang Quan)副総裁によると、RCSの発展に当たっては、プロバイダーのプラットフォーム能力や技術力、運営力の持続的な最適化と改善を図ること以上に、産業チェーンとエコシステムを構築することが重要となる。
チャイナモバイルは、事業発展の利益をパートナー企業と共有し、RCS事業の規模を産業全体で拡大するための模索を始めている。(c)Xinhua News/AFPBB News