【12月20日 AFP】20-21スペイン1部リーグは19日、第14節が各地で行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のリオネル・メッシ(Lionel Messi)がクラブ通算643ゴールを決め、一つのクラブでのゴール数でペレ(Pele)氏の最多記録に並んだ。試合はバルセロナが2-2でバレンシア(Valencia CF)と引き分けた。

 メッシは前半に得たPKの場面で、キックは相手GKにセーブされたが、こぼれ球を折り返したジョルディ・アルバ(Jordi Alba)のクロスに頭で合わせ、サントスFC(Santos FC)時代のブラジルのレジェンドの記録に並んだ。

 ロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督は「見事な数字だし、これほどの効果をこのクラブにもたらす選手は二度と現れないだろう」と認め、「これが彼がナンバーワンである理由だ。このクラブで成し遂げてきたことは見事だよ」と話した。

 もっとも、チームは粘り強く戦うバレンシアに同点に持ち込まれ、メッシとしても不満の残る結果に終わった。同日に首位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)が3-1でエルチェ(Elche CF)に勝利したため、バルセロナとアトレティコの勝ち点差は8に開いている。

 クーマン監督は「きょうは良いサッカーができている時間帯もあった。全体的には主導権を握り、特に2-1とリードした後は3点目を目指したが、同時に危険な場所でボールを失う時間帯もあった」とコメントした。

「気になるのは、チームが試合の流れを読めていないように思える場面があることだ」「バルセロナが常に得点を目指す攻撃的なチームなのは分かるが、守備をして試合をコントロールすべき時間帯もある」

 試合の入りに失敗したバルセロナは前半の中盤、CKからノーマークのムクタル・ディアカビ(Mouctar Diakhaby)にヘディングシュートを決められて先制を許した。

 それでも前半終了間際にアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)がホセ・ルイス・ガヤ(Jose Luis Gaya)に倒されてPKを得ると、メッシのキックは相手GKに阻まれたが、跳ね返ったボールをアルバが山なりのクロスで折り返し、メッシが頭で押し込んだ。

 後半にはロナルド・アラウホ(Ronald Araujo)の見事なボレーシュートで逆転に成功したが、バレンシアもマキシ・ゴメス(Maxi Gomez)が相手DFの前に入り込んでクロスに合わせ、同点に持ち込んだ。

 レアル・ソシエダ(Real Sociedad)は1-2でレバンテ(Levante)に逆転負けを喫し、暫定2位はキープしたがアトレティコと勝ち点3差がついた。

 レアル・マドリード(Real Madrid)は20日にSDエイバル(SD Eibar)と対戦し、勝利すればアトレティコと同じ29ポイントに勝ち点を伸ばせる。(c)AFP