【12月19日 AFP】フランス・リーグ1で首位を走るリール(Lille OSC)のジェラール・ロペス(Gerard Lopez)会長が、ルクセンブルクの投資ファンド、メルリン・パートナーズ(Merlin Partners)傘下のカリスト(Callisto)にクラブを売却した。クラブが18日に発表した。

 チームの最高経営責任者(CEO)には、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)の元スポーティング・ディレクター(SD)で、レンヌ(Stade Rennes FC)で会長も務めた48歳のオリビエ・レタン(Olivier Letang)氏が就任した。

 スペインとルクセンブルクの二重国籍を持つロペス会長は、2017年1月にミシェル・セイドゥー(Michel Seydoux)前会長からリールを買収した。

 今季15試合を終えてリーグ戦で首位に立っているリールは、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2020-21)でもグループステージを突破している。

 ロペス会長はクラブが公開した発表文で「私は自らの目標を達成した。今こそ新しいオーナーに引き継ぎ、他のスポーツの挑戦に集中する適切なタイミングだと確信している」と記した。

 多額の負債を残したままクラブを去ることになる中で、「リーグ1における最近の苦境、とりわけ国内選手権のテレビ放映権契約に関する不確実性を考慮すると、リールがメルリンのように財務の健全性が広く知られている評判の良いオーナーに所有されることは重要だ」と続けた。

 メルリンは、リールの負債は大幅に減り、「新たな資本がクラブに注入される」としている。(c)AFP