【12月21日 Xinhua News】中国の暗黒物質(ダークマター)粒子探査衛星「悟空(Wukong)」の科学研究チームは17日、同衛星の運用期間をさらに1年間延長すると発表した。衛星の運行状況が良好であることから、プロジェクトチームと関係部門が協議し決定した。

 悟空は17日時点の軌道周回日数が1827日、地球周回回数が2万7822回に達し、宇宙線粒子93億6千万個を観測している。

 同衛星は2015年12月17日、中国初の天文衛星として打ち上げられた。当初の運用期間は3年間だったが、今回2度目の延長が決まった。

 暗黒物質探査衛星プロジェクトの首席科学者で、中国科学院院士(アカデミー会員)の常進(Chang Jin)氏は、運用開始から5年がたつが観測機器は全て正常で、各性能指標も打ち上げ当時から大きな変化はないと説明した。

 運用延長は、中国科学院国家空間科学センターが衛星プラットフォームや搭載機器の状況に基づき審査を行い決定。引き続き宇宙空間でデータ収集を続けるという。(c)Xinhua News/AFPBB News