【12月18日 People’s Daily】中国で3億枚の電子社会保険カードが発行された。今年1月までに中国電子社会保険カードの申請受領数は1億枚を突破した。6月末には2億枚、それから4か月あまりたった11月20日には3億枚の大台に乗った。5分の1以上の中国国民が電子社会保険カードを通じ、サービスを体験したことになる。

 電子社会保険カードの申請ルートは417通り用意され、普段使っているアプリやアプレットを通して、オンラインでサービスを受けることが可能だ。電子社会保険カードは開放的なスタンスで人々にサービスを提供し、社会にエネルギーを与えている。

 電子社会保険カードのモバイル支払いは27省の224地方自治体で医療費や薬代の支払いに使うことができ、医療サービスの効率化に役立つ。22の都市では交通機関の利用にも対応するようになった。

 電子社会保険カードを受領した人々には、下は生後1か月の乳児から、上は118歳の高齢者まで含まれる。すでに775万人の高齢者や子供たちが電子社会保険カードを通じてサービスを受けている。家族が電子社会保険カードを代理申請・受領することで、年齢の制限なくオンラインサービスを受けられるのだ。

 また、電子社会保険カードは中国全土に広く普及しており、北は黒竜江省(Heilongjiang)ジャムス市(Jiamusi)から南は海南省(Hainan)三沙市(Sansha)まで、西は新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)クズルス・キルギス自治州から東は黒竜江省大興安嶺地区まで、全ての都市で使うことができる。

「中国インターネット発展情況統計リポート」によれば、今年6月、中国のインターネットユーザー規模は9億4000万人に達し、スマートフォンでのインターネット使用率は99.2%に達している。スマートフォン形式の電子社会保険カードはインターネット時代の要求に適応した必然的選択だと言えよう。来年には、5億人が電子社会保険カードを手にすると見積もられている。

 行政における事務手続きでも、電子社会保険カードを使えばQRコード読み取りや顔認証によって、自動手続き機やオンラインサイトで手早く登録ができる。人力資源社会保障省では、2年前後のうちに人力資源社会保障情報化利便性向上サービスを展開し、全業務を1枚のカードで行えるシステム構築を目指す。現在使われている身分証カードをはじめとしたさまざまなカードを一本化し、電子社会保険カードにオンライン上の手続きに必要な事項を記録して、人々が行政サービスを受ける際の利便性を高める予定である。(c)People’s Daily/AFPBB News