【12月18日 AFP】米東海岸は17日、猛吹雪に見舞われ、新型コロナウイルスの流行が続き各地で大規模なワクチン接種が進む中、さらなる試練がもたらされた形となった。

 吹雪の最大風速は30メートル余りに達し、交通は大混乱に陥り、関連の事故は数百件発生。少なくとも6人が死亡した。ニューヨークやペンシルベニアなど米北東部の各州は大雪に見舞われ、新型ウイルス検査への影響や、1週間後に控えたクリスマス向けの配達遅延が懸念されている。ニューヨークとペンシルベニア両州の当局は、ワクチンの配送を予定通り実施できるよう、悪天候への準備を進めると表明した。

 メーン州からサウスカロライナ州にかけた地域では、住民6000万人以上に向けて警報が発令された。航空各社は16日、数百便の欠航を決め、クリスマスに合わせて帰省する人など大勢の足に影響が出た。

 気象当局によるとニューヨーク市の北290キロに位置するビンガムトン(Binghamton)やペンシルベニア州リッチフィールド(Litchfield)で積雪が1メートルを超えた。一方ニューヨーク市内の降雪はそれよりも大幅に少なく、米国立気象局(NWS)によるとセントラルパーク(Central Park)で25センチの積雪を観測。だがビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長によると、それでも24時間の降雪量は2016年1月以来の多さとなった。

 映像はマサチューセッツ州ボストン(Boston)で17日撮影。(c)AFP