【12月18日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するウィリアムズ(Williams)は17日、ドイツ出身のモータースポーツ界の重鎮ヨースト・カピト(Jost Capito)氏が、来年2月からチームの最高経営責任者(CEO)に就任すると発表した。

 カピト氏は1970年代にライダーとしてバイクレースに臨み、1985年には父親と一緒にパリ・ダカールラリー(Paris-Dakar Rally)に出場してトラック部門で優勝した。

 その後、モータースポーツのマネジメントに活動の場を移し、フォード(Ford)やフォルクスワーゲン(Volkswagen)のモータースポーツディレクターとして、世界ラリー選手権(WRC)制覇に貢献。F1ではザウバー(Sauber)やジョーダン(Jordan)、そしてマクラーレン(McLaren)で仕事に携わった経歴を持っている。

 ウィリアムズはチームのウェブサイトで、「カピト氏は自動車およびモータースポーツ業界において、40年以上にわたり広範囲で多様なキャリアを築いてきた」とすると、同氏が「新しいエキサイティングな時代に入っているウィリアムズのマネジメントチームの強化を手助けしてくれるだろう」と述べた。

 1977年にウィリアムズ家が創設した同チームは、近年厳しい状況に陥っている。今季はコンストラクターズ選手権で1ポイントも取れずに最下位になったほか、シーズン中盤には経営難に陥り、8月に米国の投資会社ドリルトン・キャピタル(Dorilton Capital)に買収された。

 カピト氏は、「F1の名門であり、この競技に名を刻んできた素晴らしいチームの将来の一員になれるのは光栄だ」と語った。(c)AFP