【12月18日 CNS】日本でも人気となっている蘭州牛肉麺。その本場・中国甘粛省(Gansu)蘭州市(Lanzhou)にある西北民族大学(Northwest Minzu University)と甘粛易覧ビッグデータ技術会社は、「蘭州牛肉麺ビッグデータ報告1.0」を発表した。人口約350万人(市区人口約150万人)の蘭州市で営業している牛肉麺の店舗は1691店を数え、徒歩10分以内に必ず店が見つかるほど生活に浸透しているという。

 1915年から始まる蘭州牛肉麺は「スープは鏡のように透明で、肉は柔らかくて香ばしく、麺が細くて長い」という特徴を持ち、「中華第一麺」と呼ばれている。

「報告1.0」によると、蘭州市内には705本の道路があり、その6割の453本に牛肉麺の店がある。都心部では1平方キロ以内に3店舗以上あり、どの方向に歩いても10分以内に店舗が見つかる確率という。

 市内の1691店舗は、経営者別に見ると1083軒に分かれる。2店舗以上ある経営者は242軒で、平均店舗数は約3.5店。一店のみ経営は841軒。中小経営規模の職人たちが、それぞれがこだわりの味を競い合っている。

 毎日5時~6時半に開店する店は68%、7時~8時半の店舗は15%、24時間営業が9%。「蘭州人の1日は牛肉麺から始まる」「夜明けに開店を待ち、できたての牛肉麺を食べたことがない者は人生を語る資格なし」と地元で言われるように、早朝営業の店が多い実態があらためて分かった。

 蘭州牛肉麺の店舗は現在、中国各地に広がっており、海外ではロシア、カナダ、シンガポール、日本、アメリカ、ブラジルなど40か国以上に展開している。(c)CNS/JCM/AFPBB News