【12月17日 CNS】ロックダウン(都市封鎖)された中国湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)に第1陣上海医療支援チームの一員として飛び込んだ女性医師・査瓊芳(Zha Qiongfang)さんが、最前線で治療を続けた日々を克明に記録した「査医生援鄂日記」(顎は湖北省の略称)が世界各国で翻訳され、評判を呼んでいる。日本では「武漢支援日記 コロナウイルスと闘った68日の記録」の題名で岩波書店から出版された。

 査さんは上海交通大学(Shanghai Jiao Tong University)医学部系列の仁済医院に勤務する呼吸器専門医。旧暦大みそかの1月24日、中国人が最も大切にする旧正月を祝うこともなく武漢に赴任した。拠点病院の最重症患者の担当となり、分厚い防護服に身を包んで連日診療に当たった。半日飲まず食わずの日もあり、「今日が何日かも分からない」という過酷な状況の中、勇敢な医療スタッフたちと固く団結。次第に回復する患者が増え、危機を乗り越えていった。未知のウイルスに立ち向かった68日間、遠く離れた上海の家族や同僚に向けたインターネット日記としてつづった文章が書籍化された。

 中国で4月20日に出版された後、海外では英語版が最初に出版。ベトナム語、タイ語、ヒンディー語など計9言語で版権契約が交わされている。日本では岩波書店が上海交通大学出版社とテレビ画像を通じた「リモート調印式」で契約を結び、日本語版を実現した。日本で100年以上の歴史を持つ老舗出版社で、学術的権威である岩波書店から訳されたことに、中国の関係者は誇りに感じているという。(c)CNS/JCM/AFPBB News