【12月17日 AFP】米アラスカ州で15日、米製薬大手ファイザー(Pfizer)と独製薬ベンチャーのビオンテック(BioNTech)が開発した新型コロナウイルスワクチンを接種した医療従事者が重いアレルギー反応を示し、入院した。容体は安定しているという。米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が16日、報じた。

 同紙によると、ファイザーは地元当局と連携して問題の調査に当たっているという。

 英国でもワクチンを接種した医療従事者2人がアレルギー反応を示し、保健当局は過去に重篤なアレルギー症状が出た人は接種を当面差し控えるよう勧告していた。

 米食品医薬品局(FDA)は同ワクチンに緊急使用許可を出しているが、過去に含有物に対する重いアレルギー反応を示した人は、接種を控えるよう警告している。

 ファイザーの広報はこの問題について、「まだ詳細を把握していないが、現地の保健当局に積極的に協力して調査していく」と述べた。「ワクチン接種後に重いアレルギー反応を示したとされるすべての報告を注意深く監視し、必要があればラベル表示をアップデートする」 (c)AFP