【12月17日 AFP】オランダ検察は16日、今年10月にドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領のツイッター(Twitter)に不正侵入した「倫理的なハッカー」について、不起訴にすると発表した。米政府とツイッター社は、不正侵入を否定している。

 オランダメディアによると、ビクトル・ジュベール(Victor Gevers)さん(44)は10月16日、パスワードを推測してトランプ氏の個人アカウント「@realDonaldTrump」に侵入したとされる。

 米政府もツイッター社も、この報道を強く否定している。

 ジュベールさんは直ちに不正侵入したことを明らかにし、パスワードは「maga2020!」だったと述べた。「maga」はトランプ氏のスローガン「Make America Great Again(アメリカを再び偉大に)」の頭文字をとったものだという。

 オランダ検察は、「われわれは、このハッカーが実際にトランプ氏のツイッターアカウントに不正侵入したと考えている。しかし、判例法で形成されてきた基準を満たしており、倫理的なハッカーとして処罰を免れる」と述べた。

 オランダで不正アクセスは犯罪となっているが、「責任ある情報開示」のような「特殊事情」がある場合には不起訴となることもある。(c)AFP