【12月20日 Xinhua News】中国鉄路上海局集団によると、中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」の「徐州号」が14日、46TEU(20フィートコンテナ換算)の輸出貨物を載せ、江蘇省(Jiangsu)徐州市(Xuzhou)からドイツ・デュイスブルクに向け出発した。両市を結ぶ「中欧班列」の運行は今回が初めて。

 徐州号は自動車部品や家電、紡績用品など10種類以上の工業製品、約1100万元(1元=約16円)相当を積載。内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)エレンホト口岸(通関地)から出国し、モンゴルやロシア、ベラルーシ、ポーランドなどを経由して合計約1万3千キロを走り、23日間かけてデュイスブルクに到着する予定となっている。

 欧州最大の内陸港であるデュイスブルクは、「中欧班列」の重要なハブ都市として「一帯一路(Belt and Road)」と結び付いている。ここでは貨物列車がライン川のほとりに乗り入れることが可能で、貨物は列車やトラックに積み替えられ、ギリシャやスペインなどに送られる。

「中欧班列」は、今年の運行本数が既に1万本を超え、国際的な産業チェーン・サプライチェーンの安定に貢献。欧州や中央アジアの感染対策や経済・社会秩序の回復も後押ししており、「一帯一路」建設の重要な支えとなっている。(c)Xinhua News/AFPBB News