【12月17日 Xinhua News】中国の研究者が主導する新たな研究により、青海チベット高原が現在の高さまで隆起したのは、従来の定説よりもずっと後だったことを示す証拠が見つかった。

 米学術雑誌サイエンス・アドバンシスのオンライン版に9日発表された研究論文によると、青海チベット高原の中央と南側は、約2600万年前から約2100万年前の間に、標高3500~4500メートル近くまで隆起したことが分かった。この発見で、同地区が4千万年前すでに標高4600メートルに達していたという定説が覆される可能性がある。

 中国科学院青海チベット高原研究所で研究チームのリーダーを務める方小敏(Fang Xiaomin)研究員によると、この発見のきっかけは青海チベット高原の隆起の歴史を解明する最良の場所とされるルンポラ盆地から発掘された化石土壌の分析だったという。

 分析の結果から、青海チベット高原の中央と南側が4200万年前から2500万年前の間にゆっくりと変形しながら沈み、2500万年前から2千万年前の間に隆起したことが分かった。

 方氏は「この結果から、高原の標高は約4千万年前の時点では2300メートルより低かったが、約2600万年前から約2100万年前の間に3500メートルを超える高さにまで隆起したことが分かった」と説明した。(c)Xinhua News/AFPBB News