【12月16日 AFP】警官が麻薬の売人とおぼしい男が乗っている車を止め、車内を捜索したが、怪しい物は何も見つからなかった。しかし幸運だったのもつかの間、携帯電話で翻訳アプリを使おうとした男は、うっかり警官に自分の大麻栽培場を映した動画を見せてしまった──。

 英ノーサンブリア(Northumbria)警察の14日の発表によると、サンダーランド(Sunderland)で検問を行っていたところ、一台のメルセデス・ベンツ(Mercedes Benz)の車内から大麻の強いにおいがしたため車内を捜索したが、疑わしい物は何も発見されなかった。

 しかし、英語を話せない男が、警官の言っていることを正しく理解しようとして、携帯電話に入っていた翻訳アプリ「グーグル翻訳(Google Translate)」を開こうとしたところ、大規模大麻栽培場を映した動画が出てきたという。スティーブ・パッシー(Steve Passey)巡査部長は「男は少しショックを受けた様子で、見られていないことを願いながら、素早く携帯電話をロックしようとしたと言って間違いないだろう」と話した。

 後に警察が栽培場の強制捜査を行ったところ、建物の3フロアにわたり計600本の大麻草を栽培していたのが発見された。

 男2人は「クラスB薬物」を製造した容疑で逮捕されたが、保釈された。(c)AFP