【12月16日 AFP】ボクシング、IBF世界ミドル級王者のゲンナディ・ゴロフキン(Gennady Golovkin、カザフスタン)が15日、復帰して自身と戦いたいと話したオスカー・デラホーヤ(Oscar De La Hoya、米国)氏の言葉を一蹴した。

 47歳のデラホーヤ氏は、2008年にマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)に一方的な8回TKO負けを喫して以来、リングに上がっていないが、今年8月に12年ぶりの現役復帰を考えていることを発表した。

 11月にはゴロフキンとの対戦希望を明かし、ウェブサイトのボクシング・シーン(Boxing Scene)で「私にとってGGGがどれだけ簡単な相手か分からないのか、まったく」「私はいつだってうまく戦ってきたし、彼のようなファイターを常に倒してきた。自分の中ではそれくらい楽な相手だ」と話していた。

 しかし、無敗の指名挑戦者カミル・シェルメタ(Kamil Szeremeta、ポーランド)との防衛戦を前にしたゴロフキンは、デラホーヤ氏の挑発を意に介さず、同氏の言葉を真剣に捉えているかという質問に対して「自分がどれだけ汚い口をきいているか分かっているのか、オスカー」と返した。

「あいつにとってはゲンナディ・ゴロフキンにまつわる全てが悪夢だ。やつが何をしゃべろうと勝手だが、こちらも言わせてもらう。リングの上で合法的に人を殺すチャンスがあったら、俺はその機会を活用する」

 一方でゴロフキンは、18日のシェルメタ戦について、またファイトできるのがうれしいと話している。ゴロフキンにとってこの試合は、セルゲイ・デレイビャンチェンコ(Sergiy Derevyanchenko、ウクライナ)を倒してIBF世界ミドル級のベルトを獲得した昨年10月以来、1年以上ぶりのリングとなる。

「ずいぶん間が空いた」「ボクシングが恋しくなり、いくつかのことを忘れるには十分な時間だ。練習は順調に進んだ。通常通りの練習をうまくこなせたし、準備はできている」

 また、1回目の対戦では物議を醸す引き分け、2018年の再戦では敗れたカネロ(Canelo)ことサウル・アルバレス(Saul Alvarez、メキシコ)との3度目の対戦については、可能性を否定している。

「そのことはもう考えない。うんざりなんだ」「この状況になってもう2年以上がたつが、実現しないのは俺のせいじゃない」「今はその話をする時期じゃないが、実現の見込みはないだろう」 (c)AFP