【12月16日 AFP】米大統領選の選挙人投票でジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領の当選が確定してから一夜明けた15日、共和党のミッチ・マコネル(Mitch McConnell)上院院内総務は、1か月以上にわたり拒んできたバイデン氏への祝意表明を行った。大統領選での敗北を認めていないドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に対し、闘いは終わったとの冷静なメッセージを送った格好だ。

 11月3日に行われた大統領選ではバイデン氏が勝利したが、マコネル氏は勝者確定手続きには時間がかかるとして結果を認めずにいた。しかしマコネル氏はこの日、議会で「選挙人団は意思表示をした。従ってきょう、私はジョー・バイデン次期大統領に祝意を表したい」と言明。共和党内でバイデン氏の勝利を公に認めた最も有力な人物となった。

 マコネル氏は「われわれの多くは大統領選が異なる結果を生むことを望んだが、われわれの統治体制には1月20日に誰が大統領に就任するかを決めるプロセスがある」と指摘。「われわれの同胞であるカリフォルニア州選出上院議員の(カマラ・)ハリス(Kamala Harris)次期副大統領にも祝意を表したい」とし、初の女性副大統領の誕生は「米国人の誰もが誇れる」ことだと述べた。(c)AFP/Jim Watson, with Michael Mathes in Washington