【12月15日 AFP】宇宙航空研究開発機構(JAXA)は15日、探査機「はやぶさ2(Hayabusa2)」が持ち帰ったカプセル内の容器を開封し、小惑星リュウグウ(Ryugu)の試料が大量に入っているのを確認して「言葉を失う」ほどだったと喜びを表した。

 JAXAの澤田弘崇(Hirotaka Sawada)主任研究開発員は、数ミリサイズの試料が「ごろごろ、どっさり」入っていたと明かし、「言葉を失うくらい、本当にもう予想を超えていて、本当に感動するほど入っていた」とコメントした。

 はやぶさ2のプロジェクトサイエンティストである名古屋大学(Nagoya University)の渡邊誠一郎(Seiichiro Watanabe)教授は、有機物が相当量含まれているとして、多くの発見が得られることを願っていると述べた。

 今回の試料の分析が、太陽系の形成や地球上の生命の起源を解明する手掛かりになると期待されている。

 試料の半分はJAXAの他、米航空宇宙局(NASA)などの海外機関に分配され、残る半分は将来の分析技術の進歩を想定して保存される。(c)AFP