【12月16日 Xinhua News】中国国家統計局がこのほど発表した「全国食糧(穀物・豆類・芋類)生産統計」によると、2020年の中国の食糧総生産量は前年比56億5千万キロ(0・9%)増の6695億キロだった。同局農村司の李鎖強(Li Suoqiang)司長は、今年も豊作となり、6年連続で6500億キロ以上の生産量を保ったと述べた。

 今年は中国各地が食糧生産への支援を強化し、さまざまな補助政策を実施、農家の食糧栽培意欲を高めたことで、減少傾向にあった食糧作付面積は増加に転じた。全国作付面積は前年比1056万ムー(70万4千ヘクタール)、0・6%増の17億5200万ムー(1億1680万ヘクタール)だった。うち穀物は176万ムー(約11万7千ヘクタール)、0・1%増の14億6900万ムー(約9793万ヘクタール)で、トウモロコシは前年並み、小麦は522万ムー(34万8千ヘクタール)減った。豆類の作付面積は778万ムー(約51万9千ヘクタール)、4・7%増の1億7400万ムー(1160万ヘクタール)で、振興策を受けた大豆の作付面積は825万ムー(55万ヘクタール)、5・9%増の1億4800万ムー(約987万ヘクタール)に拡大した。芋類の作付面積は103万ムー(約6万9千ヘクタール)、1・0%増の1億800万ムー(720万ヘクタール)だった。

 今年は中国の農業地域の多くが好天候に恵まれ、病虫害の発生も軽度にとどまったことから、食糧作物の成長と生産量形成が進んだ。一部の地域は水害と台風に襲われたが、各地が農地管理を強化、積極的に対策を講じたことで、食糧生産への影響は限定的だった。実測調査によると、食糧作物の今年の収量は1ムー(約667平方メートル)当たり382キロで、前年から0・9キロ(0・2%)増えた。

 中国の多くの地域で食糧は増産となった。31省・自治区・直轄市のうち26の地域が増産となり、河南省(Henan)、山東省(Shandong)、山西省(Shanxi)、河北省(Hebei)、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)ではそろって5億キロ以上の増産となった。(c)Xinhua News/AFPBB News