【12月15日 AFP】イタリア・セリエAを主催するレガ・セリエA(Lega Serie A)は14日、ASローマ(AS Roma)のMFブライアン・クリスタンテ(Bryan Cristante)に対し、神への冒涜(ぼうとく)行為で1試合の出場停止処分を下した。

 イタリア代表で25歳のクリスタンテは、ローマが5-1で勝利した13日のボローニャ(Bologna FC)戦でオウンゴールを犯した際に悪態をつき、ピッチ上で神の名をさげすんで呼ぶことを禁じる厳格な禁止令を破った。

 レガ・セリエAは問題の言葉について具体的なことは明らかにせず、「(クリスタンテは)前半23分に神を冒涜する表現を口にした」「当該選手は明確で何の疑念も挟めないような冒涜的な言葉を使っている様子が、テレビ映像と音声ではっきりと捉えられていた」と説明した。

 これにより、クリスタンテは17日にホームで行われるトリノ(Torino FC)とのリーグ戦を欠場することになった。

 イタリアサッカー連盟(FIGC)は、2010年から神や神聖なものを軽視する言葉を使った選手や監督に懲罰を科している。

 元イタリア代表でユベントス(Juventus)に所属するGKジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)も以前、「ディオ(Dio、イタリア語で神の意味)」という言葉を使って謝罪に追い込まれたことがあるが、同選手は「ジオ(Zio、イタリア語でおじの意味)」と言ったと主張していた。

 欧州の多くの国では神への侮辱を罪に問う法律があるものの、実際に適用されることはめったにない。(c)AFP