【12月18日 AFP】米国の現大統領ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は、自分の名を冠した高層ビルを世界中に所有している。次期大統領就任が確実になったジョー・バイデン(Joe Biden)氏の名を冠しているものはあるだろうか──地元デラウェア州の市営プールだ。

 デラウェア州の簡素な(人によっては退屈ともいう)街、ウィルミントン(Wilmington)には既に、来年1月の政権交代でホワイトハウス(White House)に起こるであろう劇的な変化が訪れている。

 黄金の蛇口が好きで、何でも自分が「最高」と称するトランプ氏。その後任となるバイデン氏について、ウィルミントン市民のシェリー・ベイカー(Shelly Baker)さん(63)は、堅実なウィルミントンに住む地元住民と変わらないから「最高」だと話す。「ここではみんな、彼のことをジョーと呼ぶ。『ただのジョー』と」

 トランプ氏は米ラスベガス(Las Vegas)から英スコットランドまでさまざまな場所にあるビルや豪勢な不動産に、自分の名前を大文字ででかでかと、大抵は金色で刻んできた。

 ニューヨーク市だけでも、トランプタワー(Trump Tower)、トランプ・ワールド・タワー(Trump World Tower)、トランプ・プラザ(Trump Plaza)、ザ・トランプ・ビルディング(The Trump Building)、トランプ・パーク(Trump Parc)、トランプ・パークアベニュー(Trump Park Avenue)、トランプ・インターナショナル・ホテル・アンド・タワー (Trump International Hotel and Tower)がある。

 さらにトランプ氏の名を冠したゴルフコースやカジノなどもあり、「金のつくり方は億万長者に聞け!大富豪トランプの金持ち入門(Trump: How to Get Rich)」といった著作もある。